【考察】カイドウとゲッコー・モリアは互角だったのか?渡り合った過去や関係性を推測

四皇・百獣のカイドウと七武海のゲッコー・モリアの過去には因縁があります。
どうやら、モリアとカイドウが「渡り合った」逸話は、ワンピース世界では有名なお話のようです。

カイドウとモリアの逸話について語る海賊
出典:ワンピース コミック 第50巻より

海賊の実力としては「四皇カイドウ > 七武海モリア」という構図が妥当だと思いますが、一体どのようにして「渡り合った」というのでしょうか!?
今回は、過去のモリアとカイドウの関係性や、互角に渡り合ったという過去について迫っていきたいと思います。

モリアには新世界でカイドウに敗れた過去がある

まず、「モリアが過去に”新世界”でカイドウに敗れている」という事実が、モリア自身の口から語られています。

カイドウに負けた敗因について語るモリア出典:ワンピース コミック 第47巻より

このスリラーバークでモリアが語った内容から汲み取れるポイントは以下の通りです。

  • モリアがカイドウに敗れたのは”新世界”においてのこと
  • カイドウに負けた敗因は部下にあること
  • モリアにとっての理想的な部下とは「絶対服従する存在」であること

この3点を詳しく考察することで、モリアとカイドウの過去に何があったのか推測していきましょう。

モリアがカイドウに敗れたのは”新世界”のワノ国

まず、ほぼ確定事項と考えられるのは、モリア対カイドウの舞台となったのは新世界の「ワノ国」です。
カイドウがワノ国を支配したのが20余年ほど前であり、それ以降にカイドウとモリアが出会う場所として、最も自然なのがワノ国ということになるからです。
モリアがワノ国を訪れていた証拠として、スリラーバークに侍リューマのゾンビと、ワノ国の名刀「秋水」が登場したことからも読み取れます。

侍リューマのゾンビと秋水
出典:ワンピース コミック 第48巻より

リューマの死体と秋水は、23年前の「海賊騒ぎのドサクサ」でワノ国から持ち出された(盗まれた)ことが、奉行の口から語られています。

秋水を盗んだとして裁かれるゾロ
出典:ワンピース コミック 第90巻より

この「海賊騒ぎ」がどういったものだったのかは後ほど考察していきますが、ワノ国にてモリアVSカイドウの戦いが行われたことは間違いありません。

モリアがカイドウに負けたのは部下の実力のせい?

筆者は、モリアがカイドウに敗戦した大きな要因は、当時のモリア自身の戦闘力でなく、モリアの部下が弱かったせいだと考察しています。
なぜなら、モリアはたった1年ほどの航海で新世界まで到達した実力があったと推定できるからです。
モリアがカイドウと戦った23年前といえば、ゴール・D・ロジャーの処刑(24年前)からたった1年後のタイミングです。
モリアはローグタウンにてロジャーの公開処刑を見ていた描写があるので、若い頃は1年あまりで偉大なる航路を航海して新世界まで到達した、かなりの実力者だったと考えられるからです。

若き日のゲッコー・モリア
出典:ワンピース コミック 第0巻より

そして、次で触れる、モリアが部下に求める「絶対服従」という条件こそが、モリア対カイドウの内容を推測するのに大いに役立ちます。

モリアが部下に「絶対服従」を求めるのはカイドウ戦で部下が戦意喪失したから?

前述したとおり、当時のモリアの敗因は己の戦闘力ではなく、部下が戦意喪失してしまったことにあったと想定しています。
モリアが「絶対服従」かつ「死なない身体」であるゾンビ兵に固執するのは、カイドウ戦で怖気づいた部下たちが総じてやられてしまったからではないでしょうか。

カイドウが当時、どれほどの戦力を所持していたかは定かではありませんが、現状の百獣海賊団の様子を見る限り、カイドウはかなり戦力強化を重んじる姿勢です。
人造悪魔の実である「SMILE」の製造に躍起になったり、「全面戦争になるぞ!」とビッグ・マム一味のワノ国上陸を強行に阻止したりする背景には、カイドウが個人だけでなく組織力も重視する人物なのだと考えられます。

ビッグ・マム一味のワノ国上陸を阻止しようとするカイドウ
出典:ワンピース コミック 第92巻より

つまり、予想するにカイドウはモリアと戦った当時から、かなり強大な戦力を所持していたのではないでしょうか?
そのカイドウの強大な戦力によって、個人技で冴えるモリアも、総合力で敗れてしまったと推測されます。
そして、カイドウの戦力に慄いたモリアの部下たちは敗走したか惨殺されてしまった結果、モリアが部下をすべて失ってしまったのだと思います。

モリア対カイドウの「海賊騒ぎ」はワノ国の覇権を賭けた戦いだった

さらに、ワノ国で語られるところの「海賊騒ぎ」の真相は、ワノ国の支配権を賭けたカイドウとモリアの戦だったのでは…とも予想します。
カイドウが将軍・黒炭オロチと手を組み、おでん様を処刑したのが20年余年~20年前までの出来事です。
つまり、モリアを下した数年後に、カイドウはワノ国を実質的に支配下に置くことに成功しているのです。

この事実から想定されるエピソードとしては以下の通りです。
当時、光月家が治めていたワノ国を乗っ取るために、黒炭オロチは外部の海賊を戦力として引き入れることを画策。
そして、より強い海賊と手を組むため、カイドウとモリアの2名に声がけをした上で、ワノ国にて争わせた。
結果、オロチは戦に勝利したカイドウと手を組んだ…という筋書きです。

この「海賊騒ぎ」の結果、カイドウはワノ国を拠点としてさらに勢力拡大をして四皇へ上り詰め、仲間をすべて失ったモリアはリューマの死体と秋水を奪って敗走したと考えられます。
以上が、カイドウとモリアの過去の秘密であり、「海賊騒ぎ」が後世にて「モリアとカイドウが渡り合った」と語られる所以なのではないでしょうか。

カイドウとモリアが渡り合った関係性のまとめ

今回の考察はいかがでしたでしょうか?

ご存知の通り、カイドウに負けたモリアは「部下不信」になってしまい、加えて「早く俺を海賊王にならせろ」という他力本願のスタンスにもなってしまった様子です。
自分の実力ではなく、優秀な部下を集めて海賊王を目指す意向を取ったモリアは、若い頃とは打って変わって激太りもしていますよね(笑)
ドフラミンゴからは「もう”七武海”の称号を背負うにゃ力不足」とまで言われてしまっています。

最近では、黒ひげティーチの元に威勢よく乗り込んで行っては軽くあしらわれていますし、果たしてモリアが再び実力を取り戻す日は来るのでしょうか…!?
カイドウとの絡みも含めて、これからの展開が楽しみです。