【考察】大将「緑牛」の能力や正体を徹底分析 – モデルは原田芳雄でバレバレ?

2019年7月3日

サカズキ元帥率いる新・海軍が世界徴兵によって組み入れた「実力は折り紙つきの化け物」である、緑牛(リョクギュウ)の正体やモデルとなった俳優、悪魔の実の能力について徹底考察していきます。

海軍大将・緑牛のモデルは原田芳雄なのか

ネット上では「緑牛のモデルとなるのは原田芳雄だ!バレバレだ!」とまことしやかに囁かれています。
原田芳雄氏といえば、アウトロー風な風貌で一世を風靡した名俳優で、かの松田優作氏が慕っていたことでも有名です。
そんな「緑牛のモデル=原田芳雄」説は以下の3つの情報から浮上しました。

■「緑牛のモデル=原田芳雄」説を裏付ける3つのポイント

  1. 海軍大将は時代劇や仁侠映画に出演した俳優がモデルになっている
  2. 「浪人街」に出演していた俳優に海軍大将の共通点がある
  3. 緑牛の「らはは」という笑い方やロン毛のシルエットが原田芳雄に酷似

それぞれのポイントを1つずつ詳しく見ていきましょう。

海軍大将は時代劇や仁侠映画に出演した俳優がモデルになっている

ワンピースに登場する海軍大将といえば、センゴクやゼットといった過去の海兵の例外を除き、誰かしら日本の俳優をモデルにしていますよね。
各大将のモデルそれぞれが日本を代表する俳優で、いわば「昭和のスター」です。
以下で、新旧海軍大将のモデルとなった人物をおさらいしていきます。

■海軍大将のモデルになった俳優

  • “赤犬”サカズキ → 菅原 文太(すがわら ぶんた)
  • “青キジ”クザン → 松田 優作(まつだ ゆうさく)
  • “黄猿”ボルサリーノ → 田中 邦衛(たなか くにえ)
  • “藤寅”イッショウ → 勝 新太郎(かつ しんたろう)

尾田栄一郎先生が任侠映画好きなのは有名ですが、これらの俳優陣も昭和の任侠モノに多数出演していた俳優勢ですね。

僕は昔の任侠映画が好きなんです。世界一のイケメンは菅原文太さん(海軍大将・赤犬のモデル)だと思っているくらいです。

出典:ルフィは僕の理想の子供~「ONE PIECE」作者、尾田栄一郎さん : トピックス : 読売新聞オンライン

やはり、尾田先生の中で「海軍大将を張る大人物=任侠顔」というポリシーがあるのでしょうか?(笑)
以上の規則性から見ても、緑牛のモデルが「昭和の名俳優」の誰かであることは確定事項と言えます。

「浪人街」に出演していた俳優に海軍大将の共通点がある

「浪人街」とは元々、1928年(昭和3年)に製作されたサイレント映画です。
幾度かリメイクされていますが、1990年(平成2年)に原田芳雄主演で公開されたのが四度目のリメイク作「浪人街 RONINGAI」です。
そして、この1990年版リメイクに、前述した大将のモデルとなった以下の俳優勢が出演しています。

■1990年リメイク版「浪人街」に出演した俳優

  • 原田芳雄
  • 田中邦衛
  • 勝新太郎

この「浪人街」に出演していた俳優が、共通して大将のモデルとなっているのであれば、緑牛は原田芳雄をモデルにしているのでは…と噂されています。
個人的にはアリそうな説だと思いますが…しかし、松田優作と菅原文太が出ていないですよね。
これだけでは少し粗があるというか、ガバガバな説のような気がします。

しかし、以下のように各俳優の共演作を並べてみると、何らかの規則性があるようにも見えてきます…!

松田優作田中邦衛勝新太郎原田芳雄
菅原文太※特になし仁義なき戦いシリーズ海軍横須賀刑務所鉄拳
田中邦衛勝新太郎原田芳雄
松田優作乱れからくり※特になし竜馬暗殺
勝新太郎原田芳雄
田中邦衛座頭市 海を渡る浪人街
原田芳雄
勝新太郎浪人街

ここで注目したいのが、松田優作と菅原文太の組み合わせと、松田優作と勝新太郎の共演作が特に見当たらない点です。
他の俳優と俳優は何かしら共演作があるのに、松田優作と2名の俳優が特に映画で共演していないんですね…!
この組み合わせですが、そのままワンピースの大将同士の関係性にも置き換えられれると思えませんか?
つまり、青キジと赤犬、青キジと藤寅の関係性に、そのまま置き換えることができるのではと考えることができるのです。

共演作が無い俳優同士を仮に「接点が無い(接点が無くなった)」と置き換えれば、青キジと赤犬はパンクハザートでの決闘後に袂を分かっていますし、青キジと藤寅は新旧大将なので接点がありません。
尾田先生は、彼ら俳優陣の映画での共演の有無を、そのままワンピース劇中の関係性に置き換えているのではないでしょうか?

そう考えてみると、新旧大将と割と上手くいってそうな黄猿(=田中邦衛)は全大将のモデルと共演していますね。
同じように緑牛(=原田芳雄)も全大将と共演しており、また前述したとおり松田優作は原田芳雄を慕っていたエピソードもあるため、今後の展開ではまさかの緑牛と青キジの絡みも見られるかもしれません…!

ただし、この「浪人街」の出演者だけではイマイチなこの説も、次で触れる緑牛の特徴を加味すれば、かなり確度の高い説へと昇華します。

緑牛の「らはは」という笑い方やロン毛のシルエットが原田芳雄に酷似

ワンピース世界の住人の例に漏れず、緑牛も「らはは」という特徴のある笑い方をし、加えてそのシルエットから長髪であることが窺えます。
これらの緑牛の特徴も、モデルが原田芳雄なのでは…という説を裏付けるポイントの1つとなっています。

緑牛のシルエット
出典:ワンピース コミック 第90巻より

まず、「らはは」という笑い方ですが、「らはは→らは→原→原田」という原田芳雄の名前を連想させますね。
加えて、ロン毛の出で立ちも、前述する「浪人街」での原田芳雄の風貌に酷似しています。

映画「浪人街 RONINGAI」の原田芳雄
出典:浪人街 RONINGAI(予告) – YouTube

また、緑牛の「おねーちゃん」という言葉遣いから「女好き」な人物であることも見て取れます。
浪人街における原田芳雄の「荒牧源内」という役は夜鷹(売春婦)のヒモ同然に過ごしている浪人なので、緑牛のイメージともぴったり符合しますね。

原田芳雄の他に緑牛のモデルとなりうる俳優

ネット上などの予想で、原田芳雄以外に緑牛のモデルだと噂される俳優としては以下があげられます。

  • 高倉健
  • 三船敏郎
  • 石原裕次郎
  • 木村拓哉

高倉健や三船敏郎、石原裕次郎は前述した往年の名スターとして、モデルに採用される大いに可能性はありますね。
キムタクは…緑牛の唯一の登場シーンでロン毛だと予想されたことによって唱えられた説でしょうか(笑)
現役バリバリの方ですし、緑牛が木村拓哉になることはまずあり得ないと思われます。

緑牛の悪魔の実の能力を予想する3つのヒントとは

ここまで緑牛のモデルとなる人物を推測してきましたが、続いては緑牛の能力を推測していきましょう。
緑牛の悪魔の実を予想する上で大切なポイントとしては以下の3点です。

■大将・緑牛の悪魔の実を予想する3つのポイント

  1. 海軍大将のパーソナルカラーと能力の関係性
  2. 緑牛の「断食」行為の意味
  3. 旧三大将はロギアで藤寅はパラミシア

それぞれのポイントをさらに深堀りしていきます。

海軍大将のパーソナルカラーと能力の関係性

まず、各大将の持つ能力は、各大将のパーソナルカラーと深く関係しています。

■大将・緑牛の悪魔の実を予想する3つのポイント

  • 赤犬→赤→炎(マグマ)
  • 青キジ→青→氷
  • 黄猿→黄→光
  • 藤寅→藤(紫)→重力

赤犬、青キジ、黄猿の色と能力の関係性は見ての通りでしょう。
唯一、藤寅の「紫→重力」という連想が一見とっつきにくいですが、有名RPGであるFINAL FANTASYシリーズにおいては重力系の魔法(グラビデ系)のエフェクトはおおむね紫色です。

FFの古いナンバリングタイトルをプレイしたことのある人ならば何となく感じ取れるでしょうが、例えば重力系の魔法を連発してくる「アトモス」というモンスターも紫のカラーリングですし、このあたりはぶっちゃけフィーリングでしょう。
尾田先生が七武海の着想を、FFと同じ旧スクウェア社が発売した「ロマンシング サ・ガ2」の七英雄から取ったという説もありますし…世代も影響するかも。

この法則に従えば、緑牛のカラーは言うまでも無く「緑」で、一般的には「植物」を連想させますよね。
なので、緑牛の能力は「植物」に関連する何かである、という予想が今のところ濃厚です。
この予想は次のポイントに触れることでさらに濃厚になります。

緑牛の「断食」行為は「光合成」を示唆する?

聖地マリージョアで藤寅と緑牛が対談していましたが、会話の中に「緑牛が断食している」というくだりが登場します。

マリージョアでの藤寅と緑牛の会話シーン
出典:ワンピース コミック 第90巻より

緑牛曰く「もう3年は何も食ってない」とのことなので、緑牛は摂食をしなくても栄養を取ることができる身体だということがわかります。
経口で食事を取る必要が無い存在といえば、光合成を行う「植物」ですよね!
前述したパーソナルカラーとの関係も相まって、やはり緑牛が「植物」に関する能力を持ち、光合成に近しい方法で栄養をとっていると見るのが妥当かと思います。

旧三大将はロギアで藤寅はパラミシアの能力者であること

緑牛が植物関連の能力を持つというところまで予想ができましたが、具体的にどういった能力なのかは様々な憶測が浮かびます。
この能力を解き明かす上で大事になってくるのが、大将の持つ能力の分類についてです。

旧大将の3人は、全員が自然系(ロギア)の能力の持ち主でした。
赤犬は「マグマグの実」、青キジは「ヒエヒエの実」、黄猿は「ピカピカの実」…ですね。
しかし、新大将として加入した藤寅の「ズシズシの実」の能力は超人系(パラミシア)の能力です。

もし、ここで緑牛もロギアの能力を持ってしまうと、5人中4人が自然系で1人だけパラミシア、という非常にバランスが悪い布陣になってしまうと思いませんか?
そのため、筆者は緑牛の能力は超人系か動物系(ゾオン)のどちらかなのではないか、と予想しています。
仮に能力の分類がバラければ、黄猿(ロギア)・藤寅(パラミシア)・緑牛(ゾオン)といった様に、三者三様の能力を持ちバランスとしては美しいですよね!

…ここまでの考察を元に、緑牛の能力の具体的な名称まで予想をしていきたいと思います。

予想①:緑牛は自然系・ニョキニョキの実の草木人間?

仮に緑牛も自然系(ロギア)の能力を持つとするのであれば、ニョキニョキの実の草木人間とされるでしょう。
植物の育つ擬音としては「ニョキニョキ」が一般的ですし、「植物人間」という呼称は倫理的に不適切であるからです。
その他、「クサクサ(草)の実」や「ツリツリ(ツリー=木)の実」といった名前の候補もありますね。

自然系なので、自身の体を大木や草地に変化させて敵の捕縛や遠距離攻撃を行い、花の毒などで麻痺させるなどの多彩な攻撃が思い浮かびます。
「NARUTO」に登場する初代火影・千手柱間が使用する「木遁」のようなイメージでしょうか。
いずれにせよ、かなり強力な能力となるのは間違いなさそうです!

柱間の木遁で捕縛される九尾
出典:NARUTO コミック 第65巻より

また、「自身が植物になれる」という点から、前述した「光合成」との辻褄も合いますね。

予想②:緑牛は超人系・ニョキニョキの実の植物自在人間?

緑牛が超人系(パラミシア)だった場合は、ニョキニョキの実の植物自在人間~等と設定されそうです。
能力としては自在に植物を生やし、攻撃や捕縛をする…という画が浮かびますが、これは「FILM Z」に登場したビンズの「モサモサの実」と被ってしまうのでナシの方向でしょうか。
加えて、自身が植物に変化しないので光合成の伏線が回収できなくなってしまう…という点もあります。
よって、こちらはあまり確度の高くない予想と言えるでしょう。

予想③:緑牛は動物系・ムシムシの実 モデル”ミドリムシ”?

緑牛が動物系(ゾオン)の能力を持つ場合は、光合成をするという伏線から「ミドリムシ」の能力を持つとも考えられます。
ミドリムシは植物と動物の両方の特徴を併せ持つ微生物として知られており、体内の葉緑体を使って光合成を行いエネルギーを得ます。

ミドリムシの能力がありそうだなーと筆者が感じる理由としては、緑牛(リョクギュウ)を訓読みすると「みどりうし」となり、この語感が「ミドリムシ」と酷似する点です(笑)
いや、一見すると無さそうな話に見えますけど、ONE PIECEのネーミングって結構ダジャレが多いので、ヘタするとあるかもしれないな、と思っています。

ただし、ミドリムシの能力って戦闘にどう生かすの?という疑問も出てきますね。
太陽光を吸収してソーラービームを放つ、微生物に変化して体内から敵を破壊する…などでしょうか?
植物を操る能力と比較すると、大将の持つ技としては地味な感じがしてしまいますね。

緑牛の正体と能力についての考察まとめ

今回の考察はいかがでしたでしょうか。
緑牛のモデルや悪魔の実の予想についてのまとめとしては以下の通りです。

  • 緑牛のモデルは原田芳雄である説が濃厚
  • 緑牛の能力は植物を操るか光合成する生物のゾオンである

これまでの登場を見る限り、今後は緑牛と藤寅で七武海撤廃に関するエピソードなどに絡んでいきそうな予感です。
まだ見ぬ実力者である緑牛の正式登場と活躍に期待していきましょう!