【ネタバレ注意】ルフィ対カタクリの長い戦いの結末は?何話からスネイクマンが登場する?

2019年4月16日

ホールケーキアイランド編で最もアツい戦いと言えばルフィVSカタクリ!
四皇ビッグ・マムの腹心の部下にしてスイート三将星であるカタクリと、ルフィの「男の戦い」が見られるバトルでした。

実はこの戦い、コミック話数にして14話、テレビアニメにして6ヶ月弱という長きに渡って繰り広げられた死闘であったわけですが、遥か格上の相手にルフィがどう挑んでいったのか…。
今回はルフィ対カタクリの長い戦闘についてハイライトをお伝えしつつ、双方の繰り広げた技や、今後の展開の考察なども交えて紹介していきたいと思います。

当記事の内容は多大なネタバレを含むため、本編未読の方は注意をお願いします。

戦闘シーンハイライト:ルフィ対カタクリは何話から?

まずはルフィ対カタクリのハイライトから見ていきましょう。

原作の話数においては、第879話~第896話の間で2人の戦闘が描かれています。
話数と各話の見所については、下記の表を参考にしてください。

話数 タイトル 収録巻 戦闘の見所
第879話 ビッグマム「スイート3将星」カタクリ 87巻 戦闘開始
第880話 退路0 88巻
第881話 波の部屋 88巻
第882話 四皇の想定外 88巻
第883話 おやつの時間(メリエンダ) 88巻 カタクリの素顔が露呈
第884話 誰だ 88巻 ルフィがカタクリの覇気を見破る
第885話 ブリュレだよっ!!! 88巻
第888話 獅子 88巻
第891話 信じられてる 89巻 ルフィの見聞色の覇気が覚醒し始める
第892話 強敵認定 89巻
第893話 C(シャーロット)家36女フランペ 89巻 カタクリが自傷
第894話 0時5分 89巻 ギア4″スネイクマン”初登場
第895話 海賊ルフィvs.将星カタクリ 89巻
第896話 最後のお願い 89巻 決着

戦闘開始から決着までの大まかな流れとしては以下の通りです。

■ルフィVSカタクリ 戦いの大まかな流れ

  1. 開戦~双方が鏡世界(ミロワールド)へ移動
  2. ルフィのゴムゴムの技をモチモチの能力で模倣したカタクリが圧倒
  3. さらにカタクリの未来予知に対応できず攻撃を受けるルフィ
  4. 素顔を見られ激昂したカタクリの覇気を看破したルフィの攻撃が当たり始める
  5. 立て直したカタクリに再度ルフィが圧倒され、一時避難(10分)
  6. 戦闘再開~満身創痍のルフィだが徐々に見聞色の覇気が覚醒し始め、カタクリに対応
  7. フランペの吹き矢が命中したルフィが麻痺し、痛み分けで自らを攻撃するカタクリ
  8. ルフィのギア4″スネイクマン”が発動
  9. 壮絶な殴り合いの末、お互いの大技を繰り出して決着

上記のように、終始バトルを優位に運んでいたのはカタクリであり、特に前半~中盤にかけてはルフィの攻撃のほとんどがカタクリに届いていません。
本戦闘においてもルフィのタフネスや打たれ強さが、勝負の明暗を分けたのではないでしょうか。

長い戦闘でしたが、個人的にカタクリ戦の特徴ともいえるポイントを4点あげてみます。

  • モチモチの実の能力がゴムゴムの実を上回ること
  • 見聞色の覇気による(近い)未来の予知
  • 「10億の男」というキーワード
  • ギア4″スネイクマン”

各ポイントには今後のONE PIECEの展開を見ていく上で、とても重要なヒントが秘められていると考えています。
それぞれのポイントについて、以下で詳しく触れていきます。

戦闘ポイント① モチモチの実の能力がゴムゴムの実を上回ること

第1のポイントは、ルフィとカタクリの悪魔の実の能力が酷似し、ゴムとモチに共通する「伸びる」「膨らむ」などの伸縮性に関する特徴が共通している点です。
戦闘序盤ではカタクリが度々、ルフィの技の上位互換をするような技を繰り出し、圧倒する描写がされています。

ルフィと酷似した技を繰り出し圧倒するカタクリ
ワンピース コミック 第87巻より

もちろん、モチにはゴムの持つ「弾性」などは無いため、ヒエヒエの実 > ユキユキの実のような下位種と上位種といった関係性ではありませんが…。
ここで重要なのは、これまでルフィが戦闘で繰り出してきたゴムゴムの能力を生かした攻撃をカタクリが封じてしまうという図式でしょう。
ルフィの戦闘における特性が1つ潰されてしまい、ルフィはそれ以外の分野でカタクリを倒す算段をつける必要性に迫られるわけです。

また、カタクリのモチモチの能力は「覚醒」しており、自分の周囲の物体や環境にも影響を与えることができます。
戦闘においても鏡世界(ミロワールド)内の壁や床をモチに変化させての攻撃がありましたが、これもカタクリがルフィを超越したステージにいることの描写に他なりません。

モチモチの能力の覚醒
ワンピース コミック 第88巻より

「モチモチの実がゴムゴムの実を上回り・覚醒している」という特徴は、ルフィの最大のアイデンティティであるゴムゴムの能力がアッパー(天井)に近く、ゴムゴムの能力の限界突破=覚醒が近いことを暗示しているのではないかと考えられます。
戦闘序盤で描かれたこの図式によって、ルフィVSカタクリが「ルフィの戦闘能力がさらに先の段階に進むための通過儀礼」の様な位置付けであるとも見て取れます。

結果として、この闘いでルフィのゴムゴムの能力が覚醒することはありませんでしたが、限界突破は何もゴムゴムの実の能力に限った話だけではありません。
次で触れていく、第二ポイントの「予知」に関しても同様です。

戦闘ポイント② 見聞色の覇気による(近い)未来の予知

第2のポイントはカタクリの「未来予知」です。
これまでルフィの敵には、素早く・攻撃を避ける事に長けているキャラクターは多数いましたが、明確に「未来を読める」と自他共に認める敵は初めてです。
改めて考えてみても、カタクリがいかに異様で、物語上の節目にいるボスキャラクター的なポジションかお分かり頂けると思います。

カタクリには「未来が読める」、故に、ルフィの攻撃がどれだけ素早くても無意味となりますよね。
この時点で、ルフィはギア2で会得したスピード重視のアプローチも封じられているわけです。

ルフィのスピードを予知能力で封じるカタクリ
ワンピース コミック 第87巻より

前述した悪魔の実の能力、そしてスピードの2点を封じられたルフィが次にとったのはギア4によるパワープレイです。
しかし、しばらくパワーによる猛攻でカタクリの見聞色にスキを作ることに成功したルフィも、結局は武装色でも上回るカタクリに、力負けする形で一時撤退を余儀なくされます。
能力とスピード、そしてパワー。ほぼ全ての選択肢を封じられたルフィは「10億の男」であるカタクリに「勝ちてェ!!!」と意気込みを口にします。

戦闘ポイント③ 「10億の男」というキーワード

「10億の男」カタクリに勝ちたいと叫ぶルフィ
ワンピース コミック 第88巻より

第3のポイントである「10億の男」という言葉。
これはカタクリの懸賞金「10億5700万ベリー」を指していることは周知ですが、やはり今まで最高でも9ケタ台だった金額が10ケタの大台に乗ったわけですし、改めてカタクリを倒すということが次のステージに進むための節目であることを連想させますね。

また、これまでルフィが敵に対して明確な「指標」のようなものを考えた上で、ぶつかっていくことって無かったのでは?とも感じます。
「10億」という数字が特別であり、無鉄砲なルフィでも線引きしてしまうような強キャラクターとの戦闘であるという描写なのでしょう。

意気込みの通り、徐々にカタクリの予知能力に対し、自身も予知で対応できるようになっていくルフィ。
最後にはカタクリと未来視で会話するところまで、戦いの中で成長しますが…。
それでも、予知能力も覚醒し切らず、「低確率で未来が見える」に留まります。

未来予知を会得し始めるルフィと驚くカタクリ
ワンピース コミック 第89巻より

「ゴムゴムの実の能力の覚醒」、そして「未来予知」。
更なる高みへ昇るための2つの兆候を残しつつ、最後にルフィが取った手段は、ギア4の第三形態である「スネイクマン」による決着でした。

戦闘ポイント④ ギア4″スネイクマン”

満を持して登場したギア4スネイクマン。
「さっきより速い」とルフィが口にするように、スネイクマンの特性は圧倒的な攻撃スピードと、全方面からの打撃が可能なオールレンジ攻撃性能です。

スネイクマンのオールレンジ攻撃
ワンピース コミック 第89巻より

スネイクマンの発動により、互いに満身創痍なルフィとカタクリは猛烈な殴り合いにもつれ込みます。
猛打の末、双方が大技である「ゴムゴムの王蛇(キング・コブラ)」と「斬・切・餅」を繰り出し、長い戦いに決着がつきます。

「ゴムゴムの王蛇(キング・コブラ)」と「斬・切・餅」
ワンピース コミック 第89巻より

さて、スネイクマンに関してはいずれ別でお話をするとして…。

ここにきて気がかりなのが、ルフィ対カタクリの全編を通してのテーマ性のブレです。
前述してきたとおり、「格上の能力」「未来予知」というアドバンテージを誇る「10億の男」を超えることが、ルフィVSカタクリの根底にあるはずですが、最後はぽっと出のスネイクマンという身体強化によって決着がついてしまうという図式に違和感を感じませんか?

本来であれば、「ルフィの能力が覚醒する」or「ルフィが未来予知を会得する」という形式で、このバトルが締め括られることがスマートであるはずです。
なぜ、こういった不完全な形の決着が描かれているのか…最後に、その謎についての考察をしながら締め括りたいと思います。

予想:スネイクマンは「覚醒」と「未来予知」により飛躍する可能性あり?

全編を通して読み直してみれば、やや不完全な形で終わることになったルフィ対カタクリなのですが、散りばめられた予兆が回収されなかったのではなく、今後に収束していく可能性を秘めているのではないかと予想します。
すなわち、「ゴムゴムの実の能力の覚醒」と「見聞色の覇気による未来予知」はギア4と絡んだ形で、今後の物語に描かれていくのではないかという推測です。
根底にあるテーマが、「ルフィが10億の男を超えること=ルフィが次のステージへと進むこと」であり、実はその過程で、「覚醒」と「未来予知」についてもきっちり成就がなされているのではと感じています。

ここで思い返して欲しいのが、カタクリ対ルフィの戦闘中に描かれた各シーンです。
様々なシーンがこの伏線になっている可能性がありますが、注目すべきが下記の2つの場面です。

カタクリの「無双ドーナツ」とルフィのスネイクマンによる追尾攻撃
ワンピース コミック 第89巻より

カタクリの「無双ドーナツ」とルフィのスネイクマンによる追尾攻撃。
この描写がそれぞれ、ルフィの「覚醒」と「未来予知」の予兆をしているのではないかと考えられます。

仮にルフィがゴムゴムの実の能力を覚醒させることによって、フィールドはゴムと化しますよね。
これによって、ルフィはカタクリがやっていたように、自分の身体以外を使っての攻撃が可能になります。
「ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)」に代表されるルフィが放つ連打も、目の錯覚ではなく、本当に無数のパンチを飛ばす形で実現することができます。

加えて「未来予知」の習得で、スネイクマンの追尾攻撃の命中率も格段に上がるハズです。
「無数の攻撃(能力の覚醒)+命中率100%(未来予知)+身体強化(ギア4)」という図式で、ルフィが今後、かつてない戦闘力を手に入れる前兆を表現している…
これが、ルフィ対カタクリ戦を通じて描かれている、先々への伏線なのではないでしょうか!?

まとめ(結末のネタバレ注意)

ルフィ対カタクリ戦の振り返り、いかがでしたでしょうか。
最後は「おれは海賊王になる男だ!!!」と宣言するルフィに、「ずいぶん未来をみてやがる…!!」と含みのある笑みを湛えながら、カタクリがノックアウトされる形で決着がつきました。
10億の男を倒したルフィには、ホールケーキ・アイランド脱出後に15億ベリーもの懸賞金がかけられ、やはりカタクリ戦が大きな節目となったことは間違いないようです。

四皇幹部と戦っていく上では、更なるパワーアップが欠かせないようですね。
ルフィ以外の麦わらの一味メンバーも飛躍的に成長していくのでしょうか?
今後もますます、ワンピースから目が離せなくなりそうです。