【考察】ゾロの覇気はいつから覇王色も覚醒する?アラバスタの伏線や左目に隠された謎とは

2019年6月19日

麦わらの一味きっての剣豪、ロロノア・ゾロ。
劇中ではミホークとの修行で身につけた見聞色と武装色の覇気を披露し、ますます進化が止まらない頼もしい船員です。


出典:ワンピース コミック 第78巻より

そんなゾロですが、様々な状況証拠から「今後は覇王色の覇気も覚醒するのでは?」という噂が流れています。
今回は、ゾロがいつから覇気を会得し始めたのかという物語の流れと、覇王色の覇気や左目に隠された謎について迫りたいと思います!
ルフィの相棒として「世界最強の剣豪」を目指す男の成長を予想していきましょう。

それでは、まいります。

ゾロの覇気はいつから覚醒し始めた?

ゾロの覇気がいつから顕現し始めたのか、という謎については、3つの覇気それぞれによって異なると思います。

  • 見聞色と武装色の覇気はアラバスタにて覚醒
  • 2つの覇気をミホークとの修行で本格的に習得
  • 覇王色の覇気の素質があり覚醒待ちの状態

1つずつ、詳しく見ていきましょう。

見聞色と武装色の覇気はアラバスタにて覚醒

ゾロが初めて覇気の片鱗を見せたのは、アラバスタでMr.1(ダズ・ボーネス)と戦ったタイミングです。
ダズはスパスパの実を食べた「全身刃物人間」で、身体を刀の切れ味と硬度に変化させることができる能力を持っています。


出典:ワンピース コミック 第21巻より

ダズのスパスパの能力を突破するためには、鉄の硬度を刀で斬らなければならない、といった状況となりました。
この際に、ゾロはかつての師・コウシロウの教えと共に、“呼吸”を知ることで鉄をも斬る力が得られると悟ります。


出典:ワンピース コミック 第21巻より

この”呼吸”の能力、おそらくはゾロの見聞色と武装色の覇気が覚醒し始めたものと思われます。
切り刻まれた落石の落ちてこない場所がわかったり、石の下敷きになった刀の位置がわかったりしたのは、五感が鋭敏になっている証拠。
見聞色の「先読み」や「未来予知」に繋がる予測能力と近しい力に見えますね。


出典:ワンピース コミック 第21巻より

そして、最終的にゾロは鉄の硬度を持つダズを一刀で斬り伏せます。
この時発揮した力も、悪魔の実の実体を捉えて攻撃できる、武装色の覇気によるものではないかと推定されます。
とはいえ、両方の覇気が一度に顕現し始めたものの、まだまだ覇気としては片鱗に近いレベルだったのではないでしょうか。

2つの覇気をミホークとの修行で本格的に習得

アラバスタにて鉄を斬る能力を体得したゾロですが、本格的に見聞色と武装色を学んだのは2年間のミホークとの修行期間です。


出典:ワンピース コミック 第78巻より

特に、武装色の覇気については「覇気を纏えば刀が折られることは無い」「刃毀れすら己の恥と思え」という言葉と共に、刀に纏わせる方法を徹底的に叩き込まれた様子。
2年後のゾロはいとも容易く刀に覇気を纏わせていることからも、相当な修行を積んできたと思われます。

見聞色の覇気についても同様で、修行後のゾロは作中で何度も見聞色による”気配”の読み取りを披露しています。
主だったところとしては、竜宮城でルフィ達と濡れ髪のカリブーの気配に気づいたシーンと、ドレスローザで刀を盗んだウィッカに気づくシーンなどが該当します。


出典:ワンピース コミック 第66巻より


出典:ワンピース コミック 第71巻より

2年間の修行期間を経て、ゾロが意識的に覇気を使用できるまで体得できていることがわかりますね。
ミホークとどのような稽古をつけていたのか全容は不明ですが、ルフィとレイリーが行っていたように、自然に覇気を放ち、自在に操れるようにする訓練をしたと予想されます。

覇王色の覇気の素質があり覚醒待ちの状態

ゾロと言えば、昔から強面で迫力のある人物であることが作中で描かれていましたよね。
古くはゾロが初登場となった東の海「シェルズタウン」で、初対面したコビーに尻餅をつかせるほどの迫力を既に持っていました。


出典:ワンピース コミック 第1巻より

この迫力(≒相手を威圧する力)は、ルフィやシャンクスといった覇王色の覇気を持つ人物たちに共通します。
まだ「覇気」という概念が作中に登場していなかった頃、シャンクスやルフィの放つ威圧が敵を怯ませ、戦局を左右する場面が幾度も描かれています。


出典:ワンピース コミック 第1巻より


出典:ワンピース コミック 第17巻より

つまり、覇王色の覇気は言ってしまえば「敵を威嚇し動きを封じる(気絶させる)力」です。
元々迫力のあったゾロですが、描写としてこういった覇王色の片鱗を見せたのは、パンクハザードにおいて気迫のみでモネを切り伏せたシーンでしょう。


出典:ワンピース コミック 第69巻より

モネはゾロの気迫への恐怖により、一時的に体の自由が利かず、ユキユキの能力による身体の再生すら機能していない状態に陥りました。
この「気迫のみで相手の体の自由を奪う」という力は、まさしく覇王色の覇気の片鱗と言って良いでしょう!
ルフィが無意識で放っていた威圧を覇王色へと昇華させたように、ゾロも気迫を制御し、覇王色の覇気が覚醒する日は近いように思います。

ゾロの左目が開眼すると覇王色の覇気が覚醒する?

二年の間に色々と見た目が変わった麦わらの一味ですが、最もセンセーショナルだったのは片目を瞑ったままのゾロの姿だった方も多いのではないでしょうか?
驚くべきことに、この片目だけ開いた状態のゾロについて、麦わらの一味含め誰もツッコミを入れていないんです…!


出典:ワンピース コミック 第69巻より

普通、寝食を共にするクルーに久しぶりに再会して、かつ片目に刀傷を負って瞳を閉じていれば気になりますよね…?
なのに、誰もそのことについて触れませんし、ゾロ自ら語るわけでもない。
これは後々に、かなり大きな伏線となることが確定していると言っても過言ではありませんね。

現時点では、ゾロが左目を閉じている理由も、左目が失明しているか否かも定かではありません。
しかし、今後のゾロのパワーアップを考えると、見聞色と武装色の2つの覇気を体得した今となっては、「悪魔の実を食べる」か「覇王色が覚醒する」かの2択でしょう。
ゾロの性格上、いまさら悪魔の実を食べることは考えにくいので、残りは前述した覇王色の覇気の覚醒です。
筆者は演出上、ゾロの左目が開眼したタイミングで覇王色の覇気が覚醒するものと見ています。

ゾロとレイリーの対比からも覇王色の覚醒は規定事項か

ロジャーにとっての相棒がレイリーであったように、未来の海賊王であるルフィの相棒ポジションはゾロが担うでしょう。
ご存知の通り、レイリーはルフィの覇気の師匠で、かつ覇王色の覇気の会得者です。


出典:ワンピース コミック 第61巻より

つまり、レイリーとゾロは対になる存在として描かれているわけですね。
レイリーが覇王色の持ち主であれば、ゾロもいずれ覇王色を覚醒するという規定事項とも言えるでしょう。
このレイリーの存在も、ゾロが覇王色を体得するという予想の大きな状況証拠となっています。

ゾロの覇気についてまとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事で考察したゾロの覇気について、まとめると以下の通りです。

  • ゾロは2年前の時点で「呼吸」という形で覇気の片鱗を捉えていた
  • ゾロの持つ気迫がいずれ覇王色の覇気として覚醒すると予想される
  • 閉じたままの左目とレイリーの存在という伏線がゾロの覇王色覚醒のカギ

ルフィが海賊王として偉大なる航路で成り上がっていくように、No.2であるゾロの成長も今後ますます楽しみですね。
今回ご紹介した覇王色の覇気を、ゾロがいつ体得するかを心待ちにしつつ、先々の展開を見ていきましょう!